こんにちわ。舞です。
苑上先生の「被写界深度」(上)(下)を読んだので、ネタバレとレビューをしてみます。
※被写界深度には【無料おためし特別版】があります。(上)(下)の無料試し読みでも読めないページが載ってます。
表紙含めて約50ページ。2017年11月26日までの期間限定になっているのでお早めに!
目次
被写界深度詳細
漫画名 | 被写界深度 |
作者 | 苑上 |
ジャンル | 同級生 10代 |
登場人物 | 紺野 遼平(攻) 早川秀一郎(受) |
価格 | (上)700円 (下)600円 |
おすすめ 配信サイト |
BookLiveコミック |
「被写界深度」を ☆で評価(個人的に) |
エロ度 ★★☆☆☆ 青春度 ★★★★★ |
「被写界深度」 配信サイトでの 購入者の評価 |
★4.8(430人) |
「被写界深度(上)」には
・はじまり
・苛立ち
・早川の過去
・本音
・片思い
「被写界深度(下)」には
・3年後
・期待
・告白
・はじまり
・いれるいれないの話(描き下ろし)
・ある日の後戯(描き下ろし)
が収録されています。
被写界深度あらすじ
「被写界深度」(上)あらすじ
…ねぇ紺ちゃん“セックス”しようか
何となく帰りたくない放課後、秘密の屋上で紺野と出会った。
「話しかけづらい」「威圧感があって怖い」と言う人もいるけど、カメラを被写体に向ける紺野は、いつも楽しそうな顔をしていた。
尊敬 羨望 嫉妬 劣等感──…
欲しかったすべてを持つ紺野に、複雑な感情が募っていく……
高校時代、折り重なる日常、掛け違う焦点、新鋭・苑生が描くモラトリアムラブ
被写界深度(下)あらすじ
──早川の3年間 ちゃんと見ときゃよかった
旧校舎屋上の扉を開くと、気持ちよさそうに歌を口ずさむ早川がいた。
屋上以外では会う事のない奇妙な関係だった。
だけど、「あの日」から早川が屋上に来ることはなくなった。
今でも時々、最後に見た早川の顔を思い出す。
偶然か必然か、止まっていた時間が動きだす──…!
3年の空白、めぐりあい、合わさる時間、新鋭・苑生が描くモラトリアムラブ
被写界深度登場人物
紺野遼平《攻》
年齢 | 17(上)→20(下) |
職業 | 高校生(上)→大学生(下) |
性格 | 裏表が無くまっすぐ。はっきりと物を言う。兄貴肌 |
肉体的な特徴 | 不良に間違えられる派手な見た目 |
あだ名 | カメラ馬鹿 |
才能 | カメラ |
早川秀一郎《受》
年齢 | 17(上)→20(下) |
職業 | 高校生(上)→大学生(下) |
性格 | 事なかれ主義でいつも笑顔。天才ゆえの変わり者で他者に嫌われないように隠している。 |
あだ名 | ニコニコ王子、下半身ゆる男 |
才能 | 音楽 |
被写界深度(上)ネタバレ
音楽が好きなのに、必死に隠している早川秀一郎。
「世界が広がるよ!」
と先輩に教えてもらった学校の屋上で、カメラが好きでまっすぐな紺野遼平に出会います。
屋上で言葉を交わすだけの関係だった2人。会話をしていくうちにどんどん仲良くなっていきます。
秀一郎は『下半身ゆる男』と言われるほど、節操のない男。
紺野の友達の女の子に
「私も性に対してはフリーダムだから」
と誘われてしまうくらいです。
そんなある日。
保健の先生と保健室でヤッている現場を紺野に見られてしまいます。
秀一郎はそれから紺野を意識してしまい、想像して抜くように...
初めて家に行った日。
「音楽が好きなのに興味のないふり」をする理由を聞かれても話をそらし、真面目に答えようとしない秀一郎。
「そういう態度が良くない!」
と言われ、
キレたあと紺野に
「セックスしようか・・・」
と迫っていきます。
初めは抵抗していた紺野。
手を縛ってついに・・・
秀一郎と紺野は一線を超えてしまうのです。
勢いで変なことをしてしまったと後悔します。
それ以上責めることもしない紺野に対して、
「嫌われなくて良かった・・・。」
ほっと安心する秀一郎。
このまま友達でいれるだけで十分幸せ。
「俺のムラムラがなければな…」
と自分の紺野への気持ちは、今さら抑えられるものじゃないと気づきます。
「好きだと思う」と告白し、キス。
「本気で言ってんの?」
という反応に怖くなり、冗談だとごまかして逃げる秀一郎。
それから屋上に姿を見せることはなくなりました。
環境も整っていて、才能まである。
それが無くて苦労してきた秀一郎。
秀一郎の過去は、とても切ないものでした。
過去の出来事がきっかけで友達に嫌われるのが怖い。
そんな思いが大きくなっていく・・・。
被写界深度(上)感想
本当の自分を隠して、
「音楽も早く捨てなきゃ」
と焦っている秀一郎。
「誰かのために捨てるんじゃなく、自分のために選べ」
という紺野の言葉がグサリと刺さりました(´Д’)
紺野が秀一郎にかける優しい言葉の数々・・・。
「なんでこんなに優しい言葉を言えるの?」
って泣いてしまいました(´Д⊂
屋上で2人だけの時間が淡々と過ぎていくシーン。
思わずクスッと笑えるところもありました。
「被写界深度」はシリアス過ぎず、読みやすかったです。
秀一郎はいちごみるくが大好き。
いつもいちごみるくを飲んでいるんですが、
一緒にいて影響を受けているけど、自分も与えているものなんだなと嬉しそうにしていたシーンに共感できました。
「被写界深度(上)」には、エッチな描写は少なめ・・・。
でも、
雰囲気や秀一郎と紺野の仕草にある色気のおかげで、
「物足りない・・・」
という感じはありません。
文句が言いたいのはただ1つ。
とても良いシーンで終わってしまい、お預けにされてしまった事w
秀一郎の視点で進んでいくストーリー。
「紺野は秀一郎をどう思っているのか。」
次回の「被写界深度(下)」が気になってしょうがないです。
被写界深度(下)あらすじ
「被写界深度(下)」公式あらすじ
──早川の3年間 ちゃんと見ときゃよかった
旧校舎屋上の扉を開くと、気持ちよさそうに歌を口ずさむ早川がいた。
屋上以外では会う事のない奇妙な関係だった。
だけど、「あの日」から早川が屋上に来ることはなくなった。
今でも時々、最後に見た早川の顔を思い出す。
偶然か必然か、止まっていた時間が動きだす──…!
3年の空白、めぐりあい、合わさる時間、新鋭・苑生が描くモラトリアムラブ
被写界深度(下)ネタバレ
告白を冗談だとごまかして以来、屋上に来なくなってしまった早川秀一郎。
あれから3年が経って、紺野遼平はカメラマンとしての道に進んでいました。
指導係の多田さんから、
「バンドのライブ写真を撮ってみないか?」
と誘われた紺野。
ライブ会場に行くと
そこにいたのは、秀一郎でした。
あの日のことが気になったままの紺野。
「秀一郎の近くにいれるなら・・・。」
カメラマンを引き受けることにするのです。
2人の止まっていた時間が動き出すのです。
秀一郎のバンドのメンバー三ノ輪が
「カメラマンに会いたい。」
と言い、その日に3年ぶりの再会を果たす2人。
「あの時の告白は本当に嘘だったのか?」
「嘘じゃなかったら本気で考えてた?」
「また会えてよかった・・・。」
秀一郎はその言葉に
それ以上の意味はないと思っているけど、
「もしかしたら・・・」
と期待をしてしまうのです。
酔っている紺野に抱きつく秀一郎。
3年分の色んな思いを抱えていた紺野にキスされます。
「紺ちゃんは酔ったら誰とでもキスする人?」
「覚えてないよね?」
あの日のことを確かめる秀一郎。
「覚えているし、お前だからした。」
告白のやり直しをする2人。
3年という長い間、お互いに抱えてきた気持ちが伝わるのでした・・・
被写界深度(下)を読んだ感想
「音楽が大好きだ!」
と堂々と隠さずに生きていけるように前に進んだ秀一郎。
「頑張ったんだね!」
「被写界深度(下)」を読んでいて、何て言うか・・・涙が出てしまうくらい感動して、嬉しくなりました(≧Д≦)
過去のトラウマを乗り越え、
今の友達とも仲良くやっていてホッとしました。
今の秀一郎は、素の感じがして好きです。
秀一郎が変わることができたのは紺野のおかげ。
あの気持ちを抱えたまま時間が経っていたら、
性格も人生も曲がっていた
と思うので、
秀一郎を変えるきっかけを与えてくれた紺野には「ありがとう!」ってお礼を言いたいくらいです!
高校生の頃は「紺ちゃん」と呼んでいたのに、再会してからは「紺野」って名字で呼ばれてしまった紺野。
「呼び方戻して!」
というセリフが可愛すぎでした!
あとは、
髪の毛を伸ばしていた紺野。
格好良かったけど、昔の短髪も似合ってました。
私的には、短い方が良いかなー。
皆さんはどうでしょうか?
「紺ちゃんセックスしたい!」
「今度は縛るなよ?」
高校生の時に、一線は超えたけれど、肝心の挿入はしていなかった2人。
遂にしてしまうのか!?
ドキドキドキドキ・・・
紺野は秀一郎の体を気遣って、
「これからいくらでも時間はあるから、ゆっくりやっていこう」
って。
愛があって素敵だな~・・・。
いいなーー。
「被写界深度(下)」では、挿入のシーンは描かれていません。
でも、指を挿れる時はしっかりコンドームを使っています。
そのシーンはとても丁寧に描かれていました。
BL漫画って、
コンドームを使っている描写
がない作品がほとんど。
このシーンを見て、思わず驚きました。
「被写界深度(上)」では
秀一郎が紺野に迫っていたので
攻めは秀一郎なのかな?
と思っていましたが、
「どっちをやりたい?」
と聞かれて、自分から
「挿れられる方!」
と答えていたのがツボでした。
「被写界深度」は元々、個人サイトで公開していた漫画らしいですね。
で、人気がものすごく出ちゃって、コミックス化された漫画なんですって。
「被写界深度みたいに面白い漫画を描けて、すごい漫画家さんだなー。」
って思いました。
これからの作品も超期待しています(≧Д≦)
被写界深度 上下を読んだ感想
カメラマンの卵×ギタリストの卵
大人になると響かなくなってしまう事柄を、真剣に受け止め、悩み、停滞し、もがき、それでも前に進む!
ああ~、いい!
やっぱり青春はいいですね♪
メインの2人は同級生で、
上巻では高校生、下巻では3年後の大学生。
私は、なんでもいけちゃう雑食ですが、同級生は最高においしいです(*´ڡ`●)
さらには、
攻の紺ちゃんはカメラの才能。
受の早川には音楽の才能があって、
孤独の中2人だけに理解できる世界!
素晴らしすぎます!
女性にモテる2人が、男なのに互いに惹かれていく心理描写がとっても自然で、
「それは恋してるってことだよー。早く気づいてー!」
と、ツッコミを入れるのに熱くなっちゃいました(≧Д≦)
「被写界深度」の上巻から下巻では3年時間が進んでいます。2人は「被写界深度」上巻の最後で、いったん離れてしまうんです。
2人が離れた理由は
早川は、
「紺ちゃんにフラれたと思ったから。」
紺ちゃんは、
「早川には自分という場所が必要なくなった」と思ったから。
お互いに勘違いして、すれ違って別れてしまう時の表情が最高に良いんです!(読んでるだけで死んでしまうかもしれません。)
フラれたと思ってる早川は、自分の言いたい本当の気持ちを必死に抑えて最高の笑顔を作るんです。
「1番好きな人を諦めないといけない・・・」
切なすぎるんです。
なんですれ違っちゃうんだー!
もう!
もうっ!!!!!
涙、涙です・・・。
でも、運命は2人を見捨てませんでした。
すれ違いでは終わらないのです。
時は過ぎて3年後、2人は再会。
最初に仲良くなったきっかけの
カメラの才能と音楽の才能
が離れてしまった2人を再び、引き合わせてくれるんです!
離れていた3年間、2人はそれぞれ成長していました。
良い感じに青臭さが抜けて、紺ちゃんはとてもカッコよくなっています。
早川は、めちゃくちゃかわいくなっています(≧Д≦)
お互いの気持ちが通じて
紺ちゃんは早川を溺愛モードに。
早川は小悪魔モード全開になってます。
見ているだけでニヤけてしまう甘々な内容です♪♪
「紺ちゃんと早川が付き合ってからの話を、もう1巻分読みたいな~☆」
って思っちゃう、ハッピーエンドでした(*´ڡ`●)
被写界深度名セリフ
「もうぜったいうたわないし、曲もぜったいつくらない」
子どもの頃、早川が言ったセリフです。
このセリフが呪いのように、高校生の早川を苦しめます。
他者に嫌われたくないのに、無意識に作曲し歌ってしまう。
早川の天才ぶりと、
天才ゆえの孤独を象徴しています。
紺ちゃんが呪いを解いて
救ってくれる過程は感動です!
「・・・早川、あれは本当に嘘か?」
3年ぶりに再会した夜に、紺ちゃんが言ったセリフ。
「あれ」というのは、すれ違いの原因となった早川の告白の言葉のこと。
告白してもフラれると思っていた早川は、告白を嘘だとごまかしました。
早川が言ったその嘘を3年間ずっと気にしていた紺ちゃん。
ずっと紺ちゃんの気持ちの中には、早川がいたんです。
直接的なセリフよりも、興奮しました♪
被写界深度名シーン
「被写界深度」(上・下)を通して、私の1番のお気に入りはこのシーンです。
気持ちを通じ合わせた翌日。
高校生の2人きりの時に
早川が無意識に歌っていたのが、
紺ちゃんをイメージした曲
だと判明するシーン。
絵から聴こえてくる曲が、
「紺ちゃんのことが本当に大好きなんだなー」
って伝わってくるんです。
両思いおめでとう!!
と心から祝福しちゃうシーンです!
「被写界深度」にはもっともっとたくさん良いシーンがあります。是非「被写界深度」を読んでみて探して下さい。そして教えてください。みんなで「あのシーン良いよね!」って共感したいです!
被写界深度
無料立ち読みと本編はこちらから
「被写界深度」or「ひしゃかいしんど」
と検索して下さい。
「買うのはまだ迷ってる・・・」という方は「お試し版0円」を読んでみて下さい。約50Pあるので「被写界深度」の良い雰囲気が伝わってくると思います。
(お試し版は終了になってしまいました・・・)
最後まで「被写界深度」(上)(下)のネタバレ紹介にお付き合い頂きまして、ありがとうございました!