SNSに溺れる女たち全話ネタバレしています。
「SNSに溺れる女たち」には
- 今からあなたを晒します
- 加工写真で恋はじめました
- パクリ女の末路
の3話が収録で価格は432円。
90ページ収録されてるので、読みごたえは十分☆
本編に登場する女性のタイプは、
「私はアナタ達と違ってフォロワーが多いの!」
「だから特別な女なの!」
「そんな事もわからないの?」
SNSでキラキラした写真をアップし続け、人気者、特別な人間と勘違いしている女たち。
身の丈に合わない写真をSNSに掲載して、「いいね」が付くたびに感覚が狂っていきます。
自分を見失い、まわりの人間に迷惑をかけてることにさえも、気付く事も出来ず・・・。
「SNSに溺れる女たち」には、
身の丈に合わない写真をアップした女3人が、
「友達を裏切ったせいで、羨ましがられる幸せな人生を写真とは違う現実を晒されたり・・・」
「ブランド品を買えなくなった女が他人の写真をパクって、パクリ女と呼ばれアカウントを凍結されたり・・・」
「写真加工をして出会いを探していた女が相手の男性に会い、残酷な言葉を言われてしまったり・・・」
大きすぎる代償を払わなければいけないストーリー。
「ざまぁ見ろ!」
と思うような痛快な場面。
そして、
「こんな風にSNSに狂ってる女って本当にいそう・・・」
「こういう女、私のまわりにもたくさんいる!」
と共感できる内容でもあります☆
SNSに溺れる女たち
収録 1話目 今からあなたを晒します
「今から最終面接・・・」
「緊張してやばい・・・」
不安な気持ちをSNSに投稿した七葉。
これから女子アナの面接。いつも自分を応援してくれてるフォロワーに優しいメッセージを書き込んで欲しかったのでした。
でも、
面接が不安で緊張しているなんてウソ。
本音は
面接官の男なんて、私の魅力でカンタンに落とせる。
女子アナの面接なんて余裕で受かる
と自信たっぷりだったのでした。
数日後、
七葉の思い通りに女子アナの内定をゲット。
一緒に採用の面接を受けていた幼馴染の真帆は、落ちてしまったのでした。
「真帆が落ちて私が受かるなんて、残念ね・・・」
落ちた真帆を優しく気遣う七葉。
でも本心は、
「アンタなんて地味すぎて、女子アナなんて絶対に無理!」
「なんで気づかないの?」
SNSのフォロワーが15万人もいて、いつもチヤホヤされてる七葉は、真帆を見下していたのでした。
「七葉!迎えに来たよ!」
女子アナ内定のパーティ開催中、
七葉を迎えに来た1人のイケメン。
「じゃあ帰るね~」
「これからデートなんだ~♡」
ニコニコしながら七葉が会場を出ていく中、ざわざわする参加者。
「あの人って真帆の・・・」
「またなの?」
七葉を迎えに来て
会場を出ていったのは、
真帆が片想いしている男性だったのでした。
「いつもいつも・・・」
「今回もまた・・・」
自分が好きな男性と七葉が楽しそうに出ていくのを見ながら、唇を噛んでいる真帆。
膝に置いてあった手は、
血が出るほどの力で
自分の肉を掴んでいたのです。
七葉が真帆の好きな男性を奪っていくのは、今回だけじゃありません。
真帆が好きになった男は中学生の頃からずっと、
七葉に奪われていたのでした。
「人生って楽勝♡」
「主役はいつもアタシなの♡」
イケメン、憧れの職業、自分を尊敬してくるフォロワー。
すべて自分の思い通りに人生は進んでいる。
と思っている七葉。
幸せな感情のまま、
眠りにつくのでした。
「ねぇ!見てないの!」
「今日は、絶対に外出しない方がいいよ!」
朝になり
友達からの電話で目が覚めた七葉。
「何言ってるの?」
マンションを出ると、
「性格悪いんだよクズ!!」
七葉の顔を見た瞬間、
ペットボトルの水を頭から浴びせる女たち。
罵声を浴びせ、七葉に裏切られた気持ちをぶつけていくのです。
「け、警察っ・・・」
マンションに戻り、
通報しようと急いでスマホを開く七葉。
「え?」
「何これ・・・」
画面には
差出人不明の数千件のDM・・・。
「七葉の黒歴史」
という闇サイトまで開設されているのです。
七葉の真実を暴いたのは〇〇。
順風満帆でこれからも幸せな人生を歩んでいく
と思っていた七葉は、
このあとから
自分では予想すらしていなかった転落人生を歩んでいく・・・
第2話 加工写真で恋はじめました
「目を大きくして・・・」
「輪郭を変えて小顔にして・・・」
ちょいブスで地味な見た目の瑞希。
「写真を加工してでも」
「早く幸せになって欲しいんです」
会社の後輩から優しい言葉を言われ、
カシャッ
家に帰ってから自分の顔を自撮りするのでした。
「うわっ・・・」
自分で見ても、
嫌気がさしてくる顔。
「やっぱこれが自分の顔なんだわ・・・」
「現実から逃げたくなる・・・」
自分の写真を見て落ち込み、
逃れられない現実を再認識。
だけど、
後輩から言われた応援の言葉を思い出し、
「これでよしっ」
まるで別人のカワイイ顔に修正した写真を、マッチングアプリに投稿するのでした。
ピロン♪
加工した写真を投稿してから数分後。
何人もの男性から届きまくる
「タイプです」
「ステキです」
「カワイイです」
というメッセージ。
今までの人生の中で
男性からチヤホヤされた経験
なんて1度も無い瑞希。
”写真の顔は本当の自分ではない”
とわかっていても、
ものすごく嬉しいのでした。
そんな経験が毎日続くと
今までの考え方は出来なくなり、
生活が一気に変わっていく瑞希。
ランチの写真を撮ったり、
オシャレな洋服を買うようになったりしていくのです。
キャリアウーマンで
バリバリに仕事が出来て、
後輩から尊敬されていた瑞希。
あんなにSNSの出会いに興味なんて無かった頃とは、180度変わってしまっていたのです。
今では
若者が着るような似合わない洋服を身にまとい、
仕事もせずに写真ばかりを撮影してる
ただのイタイ女
なのです・・・
「一緒に食事でもどうですか?」
自分が周りから
”イタイ女”
と思われてるなんて気付いてない時、
マッチングアプリの男性から誘われてしまったのです。
「あれだけ優しくしてくれたんだから・・・」
期待を胸に急いで
待ち合わせ場所に向かうと、
瑞希の顔を見た男性から
衝撃の言葉
をぶつけられてしまうのでした・・・
3話 パクリ女の末路
「ちょっとママ!」
「なんでカード止まってるの?」
資産家の娘で、
生まれつきお嬢様の春香。
親から貰ったカードで何でも買える
今まで何も苦労せず、
好き勝手に買い物をしてきました。
ブランド品のバッグをレジに持って行った時、
「このカードは使えません」
店員に言われてしまったのです。
「あなたのワガママにはもう付き合いきれない」
「もう家にも来ないで!」
最近親の会社は業績が悪化。
カードで無駄遣いばかりする娘に呆れていたのでした。
親のお金で買い物が出来なくなって、
生まれて初めて絶望を味わう春香。
「私にはフォロワーが12万人もいるの」
「そのへんの人間とは別次元の世界の住人なの」
見た目が少しだけ可愛くて、
流行のファッションをSNSにアップして有名だった春香。
「ブランドの質なんて落とせる訳ない」
「お洒落なカフェに人気のスポットだってアップ出来ない・・・」
「みんなが私を待ってるのに」
「どうしよう・・・」
今まで投稿してきたキラキラした自分のイメージを続ける事が不可能になり、落ち込んでしまうのでした。
「困った・・・」
「せっかくフォローワー集めたのに・・・」
混乱してる中で思いついたのは、
他人がアップしてる写真を無断でパクる事。
アプリで加工すればパクリとは気づかれず、
自分が買って最先端を行ってる。
という事だったのです。
早速SNSで見つけたのは、
欲しかったけど買えなかったブランド物のバッグ。
写真を加工して日記と共にアップすると、
♡いいねが624件も・・・
「1円も使ってないのに、いつも通りだ」
「どうしてこんな事に、今まで気付かなかったんだろう」
お金を使わずに自分の満足感を維持できる方法を見つけた春香。
自分でブランド品を買うこともせず、
人気のスポットにも行かず、
他人の写真をパクリつづけ、
SNSにアップしていくのでした。
「私の写真、パクったでしょ!」
感覚が麻痺してる時
友達の写真を無断で使用している事がバレてしまった春香。
謝罪する事もなく
「上から目線でほざかないでくれる?」
「アンタのひがみなんて聞いてらんないのよ!」
仲が良かった友人を1人、
失ってしまうのでした。
「そろそろ夕食の時間だし」
「また写真をパクってアップしよっかなー」
おいしそうなご飯の写真を検索し、
SNSにアップした春香。
「え?何これ・・・」
春佳のスマホに届いた
「無断で写真を使うなら通報しますよ?」
というDM。
「無視しちゃえばいいっしょー」
何も考えずに無視したせいで、
春香はキラキラした生活と人生までも
失ってしまう・・・
SNSに溺れる女たち